今回はアプリ開発の話ではなく、AIの使い方の話です。

ゼルダの伝説40周年のProコントローラーとキャリングケースを買うのに、ChatGPTのタスク機能を使いました。予約受付が再開したり在庫が戻ったりしたときだけ、知らせてもらうという使い方です。

結果として、欲しかった2つは手に入りました。ただ、やってみて「ここは人が確かめないといけない」と分かったこともあったので、あわせて書いておきます。

困っていたこと

人気の商品は、予約が始まるとすぐに埋まります。一度売り切れても、あとから在庫が戻ったり予約が再開したりすることがありますが、それがいつなのかは分かりません。

かといって、複数の通販サイトを毎日何度も見に行くのは続きません。見に行かなかったときに限って、在庫が戻っていたりします。

欲しかったのは「見に行けば分かる」ではなく、変化があったときだけ知らせてくれる仕組みでした。

使ったのは ChatGPT の「タスク」

ChatGPTには、決まった間隔で同じ作業を繰り返してもらえる「タスク」機能があります。これを使って、1時間ごとに主要な通販サイトの在庫を確認し、条件に合う在庫が見つかったときだけ通知する設定にしました。

なお、Switch 2本体はこれより前に予約が済んでいたので、このタスクで追いかけたのは主にProコントローラーとキャリングケースです。

実際に使った指示文

タスクに設定した指示文は、次のとおりです。

日本国内の主要通販・量販店(マイニンテンドーストア、Amazon.co.jp、楽天ブックス、ヨドバシ、ビックカメラ、Joshin、ノジマ、ヤマダ等)で、以下2商品の予約・在庫状況を確認する。1) Nintendo Switch 2 Proコントローラー ゼルダの伝説 40周年 アニバーサリーエディション(定価12,980円) 2) Nintendo Switch 2 キャリングケース ゼルダの伝説 40周年 アニバーサリーエディション(定価3,980円)。定価または定価に近い正規販売・信頼できる販売元で在庫復活・予約再開を確認できた場合のみ、店舗名・価格・購入先を通知する。転売価格や不明なマーケットプレイス出品は通知しない。両方が同時に買えるセット在庫も確認する。変化がなければ通知しない。

この条件で、1時間ごとに確認するタスクにしました。

指示文で工夫したところ

1. 商品名を正式名称で書く 似た名前の商品やセット商品が多いので、正式名称まで書いて対象をはっきりさせました。

2. 通知する条件を絞る 「定価または定価に近い正規販売・信頼できる販売元」に限り、転売価格や出品元が分からないマーケットプレイスは通知しないようにしました。これを入れたことで、不要な通知はかなり減りました。

3. 「変化がなければ通知しない」と書く 1時間ごとに「在庫はありませんでした」と届いても、すぐに見なくなります。知りたいのは変化だけなので、何もないときは黙っていてもらうことにしました。

4. 通知に買うための情報を含める 店舗名・価格・購入先を通知に含めてもらうことで、通知を見てすぐ販売ページに移れるようにしました。

実際に届いた通知

在庫が戻ったときは、ChatGPT上のタスク通知で「在庫復活」「予約受付中」といった内容が届き、販売店名・価格・購入先のリンクまで確認できました。

最終的には、通知でエディオン公式通販での定価販売が知らされたことをきっかけに、販売ページを自分で確認して、Proコントローラーとキャリングケースを購入できました。

うまくいかなかったこと・気づいたこと

便利だった一方で、通知をそのまま信じてはいけない場面もありました。

「予約受付中」と「完売」が同時に出ていた

ある販売店では、「予約受付中」の表示を拾って通知が来た一方で、同じ商品の別の表示では完売になっていました。実際に注文を確定できるところまで進めるかは、通知だけでは分かりませんでした。

販売ページの表示は、ページ内の場所や時間によって食い違うことがあります。ChatGPTはページに書かれていることを読んで判断しているので、表示そのものが食い違っていれば、それを見分けるのは難しいです。

欲しい組み合わせではない商品も候補に出た

最初のうちは、Proコントローラーを含む別のセット商品も通知の候補に出てきました。ただ、それは欲しかった「Proコントローラー+40周年キャリングケース」の組み合わせではありませんでした。

最後は自分で確かめる

この2つの経験から、ChatGPTの通知はあくまで見に行くきっかけだと考えるようになりました。購入する前には、販売ページを自分で開いて、次の4点を確かめるようにしています。

  • 商品名(正式名称、エディション、セット内容)
  • 価格(定価または定価に近いか)
  • 販売元(正規の販売店か、マーケットプレイスの出品ではないか)
  • 在庫状態(実際にカートに入れて注文に進めるか)

使ってみての感想

一番よかったのは、見に行く手間がなくなったことです。何度もサイトを開いては「まだか」と確かめる時間と気持ちを、ChatGPTに預けられました。

一方で、1時間ごとの確認なので、在庫が戻ってからすぐに売り切れるような場合は間に合わない可能性もあります。確実に買える方法ではなく、取りこぼしを減らすための道具として使うのがちょうどいいと感じました。

買い終わったら、タスクは止めておきましょう。目的を果たした後も動き続けると、不要な通知が届くことになります。

「変化があったときだけ知らせる」という考え方

この使い方は、実はYutarouLabsで作っているアプリ「うちの沿線速報」と同じ考え方です。

うちの沿線速報も、運行情報を全部流すのではなく、登録した路線の状態が変わったときだけ知らせる設計にしています。毎朝自分で見に行かなくても、変化があれば向こうから知らせてくれる。対象が電車の遅延か、通販の在庫かが違うだけです。

「見に行かなくても分かる」状態をつくると、日常の小さな手間がひとつ減ります。ChatGPTのタスクは、それをプログラムを書かずに試せる手軽な方法でした。

※この記事は個人の利用体験です。ChatGPTのタスク機能の仕様や、各販売店の在庫・価格・販売状況は変わることがあります。購入の際は各販売店の公式ページで最新の情報をご確認ください。