模試は「実力を測るもの」と思われがちですが、それは役割の半分です。もう半分——本当に点につながるのは、模試で見つかった穴を塞ぐ作業のほうです。

この記事では、美容師国家試験の筆記対策で模試をどう使うかを、受ける前・受けるとき・受けたあとの3ステップで整理します。

ステップ1:受けるタイミングを決める

模試は最低2回、できれば3回に分けて受けます。

タイミング目的
1回目全科目を一巡した直後科目ごとの仕上がりの差を知る。点数は気にしない
2回目試験3〜4週間前弱点補強の効果を確認し、残り期間の配分を決める
3回目試験1〜2週間前本番のリハーサル。時間配分と解く順番を固定する

いちばんもったいないのは、「実力がついてから受けよう」と模試を最後まで取っておくことです。穴は早く見つかるほど塞ぐ時間があります。 1回目は準備不足のまま受けてください。それが正しい使い方です。

ステップ2:本番と同じ条件で解く

模試の価値は本番の再現にあります。条件を崩すと、せっかくの診断がゆるくなります。

  • 時間を計る。筆記は1問あたりにかけられる時間が意外と短く、見直しの余裕は時間配分次第です
  • 途中で答えを見ない、調べない
  • 迷った問題に印を付けておく。あとで「正解したけど自信がなかった問題」を拾うためです

この「迷った問題の印」が重要です。勘で当たった問題は、正解していても穴です。印がなければ、正解の中に埋もれて見つけられません。

ステップ3:結果を3つに分類して処理する

採点したら、点数を見て終わりにせず、間違えた問題と印を付けた問題を分類します。

  1. 知識がなかった … テキストの該当箇所に戻り、周辺の知識ごと確認します。1問の背後には同じ論点の別問題が控えています
  2. 覚えたはずなのに出てこなかった … 復習のタイミングの問題です。その論点を「数日おきに繰り返す」リストに入れます
  3. 問題文を読み違えた … 「正しいものを選べ」と「誤っているものを選べ」の取り違えなど。知識ではなく読み方の癖なので、問題文の指示に印を付ける習慣で対処します

分類すると、「あと何点足りない」ではなく「何をすれば何点伸びるか」が見えます。たとえば読み違えが4問あれば、知識を増やさずに4問分伸びる余地があるということです。

模試の点数との付き合い方

模試の点が合格ラインに届かなくても、直前2週間の暗記科目の詰め込みで数点は動きます。逆に、届いていても安心はできません。科目の偏りがないかを必ず見てください。合計点が良くても、特定の科目が無得点に近い状態はリスクです。

よくある質問

Q. 同じ模試を2回解くのは意味がありますか? 1回目の間違いを潰せたかの確認としては有効です。ただし2回目は答えを覚えてしまっているので、点数は実力より高く出ます。実力測定は初見の模試で行ってください。

Q. 模試の復習にどれくらい時間をかけるべきですか? 受験時間と同じか、それ以上が目安です。解きっぱなしで次の模試に進むくらいなら、回数を減らして復習に回すほうが点になります。

本番形式10回分を、採点と分類まで自動で

筆者が開発しているうちの美容師試験ノートには、本番形式の模試が10回分入っています。採点と科目別の正答率は自動で記録され、間違えた問題はそのまま復習リストに入るので、この記事のステップ3を手作業でやる必要がありません。すべてオリジナル問題のため、初見での実力測定を10回繰り返せます。