宅建試験までの残り30日は、新しいことを始める時期ではなく、取れる点を確実にする時期です。
直前期にやりがちな失敗は、不安に駆られて手を広げることです。新しい問題集、未習の細かい論点、難問への挑戦——どれも直前30日には合いません。この記事では「何をやるか」と同じくらい「何をやめるか」を書きます。
直前30日の全体像
| 期間 | 中心にすること |
|---|---|
| 30日前〜21日前 | 模試1回目 → 弱点分野の集中補強 |
| 20日前〜11日前 | 法令上の制限・税など暗記分野の詰め込み+演習 |
| 10日前〜4日前 | 模試2回目 → 間違いの解き直し、統計・5点免除分野の確認 |
| 3日前〜前日 | 新しい問題は解かない。間違えた問題と数字の総点検 |
模試は「受ける」より「解き直す」
直前期の模試は2回で十分です。回数を増やすより、1回の模試から取り切ることを考えてください。
模試でやるべきことは3つです。
- 2時間の時間配分を体で覚える。宅建業法から解き始めて権利関係を後に回すなど、自分の解く順番をここで固定します
- 間違えた問題を「知識がなかった」「読み違えた」「時間が足りなかった」に分類する。対策がそれぞれ違うからです
- 間違えた論点を、翌日から1週間かけて潰す。解きっぱなしの模試は受けなかったのと同じです
点数に一喜一憂する必要はありません。模試の点は本番の点ではなく、残り日数で何を直すかを教えてくれる診断結果です。
直前期に伸びる分野、もう伸びない分野
伸びる: 法令上の制限の数字、税、統計、免除科目。暗記が中心の分野は、記憶が新しいまま本番を迎えられる直前期こそ効率が良い。特に統計は直前の数字を確認するだけで1点になります。
もう伸びない: 権利関係の未習論点。民法の新しい分野をこの時期に理解しようとするのは、時間対効果が最悪です。やっていない論点は捨てると決めると、残りの時間が全部生きます。
最後の3日間
新しい問題には手を出しません。理由は単純で、この時期に初見の難問を間違えると、失うものが点ではなく自信だからです。
やることは2つだけです。
- これまでに間違えた問題だけを解き直す
- まぎらわしい数字の最終確認(クーリング・オフの8日、媒介契約の3ヶ月、報告義務の2週間/1週間など)
前日は早めに切り上げてください。当日は2時間の集中力がいちばんの資源です。
よくある質問
Q. 直前30日、1日何時間やるべきですか? 可能なら平日2時間・休日4〜5時間が目安です。ただし時間より「間違えた問題が減っているか」で進捗を測ってください。
Q. 模試の点が合格点に届いていません。諦めるべきですか? 30日前の模試なら、まだ判断材料になりません。暗記分野の詰め込みが残っている段階なので、そこから5点前後は動きます。弱点が宅建業法に集中している場合だけ、優先順位を組み直してください。
間違えた問題だけを追い込む
筆者が開発しているうちの宅建ノートには、本番形式の模試10回分と、間違えた問題を自動で集めて再出題する復習機能があります。「間違えた問題と数字の総点検」という直前期の中心作業を、そのままアプリで回せます。