「一問一答と四択、どちらをやればいいですか?」——宅建の勉強法で必ず出る質問です。

結論は両方使う。ただし役割が違うです。一問一答は知識を入れる道具、四択は本番で点を取る練習の道具。この区別さえつけば、使い分けは自然に決まります。

それぞれの役割

一問一答四択
目的知識を1つずつ確実にする本番形式で正解を選ぶ練習
1問にかかる時間短い(すきま時間向き)長い(まとまった時間向き)
ごまかし効かない消去法・勘で当たってしまう
向いている段階学習の序盤〜中盤、直前の総点検中盤〜直前期

四択「だけ」で起きる落とし穴

四択を解いていると、「なんとなく選んで当たった」が正解数に混ざります。4つの選択肢のうち2つはすぐ切れることが多く、残り2つから勘で選んでも50%で当たるからです。

正答率7割でも、その中身が「確実な5割+勘の2割」なら、本番で数字はぶれます。しかも本試験は選択肢の組み合わせを変えてくるので、「この問題は3番」という覚え方は通用しません。

一問一答は、このごまかしを潰す道具です。選択肢を1つずつ○×で問われると、あいまいな知識がその場で露呈します。

学習段階ごとの使い分け

序盤(テキスト1周目と並行): 一問一答を中心に。テキストで読んだ論点を、その日のうちに一問一答で確認します。この段階で四択をやると、知らない選択肢が多すぎて時間ばかりかかります。

中盤(分野の学習が一巡したら): 四択を中心に、間違えた論点だけ一問一答に戻る。四択で間違えたとき、4つの選択肢それぞれについて「なぜ○か・なぜ×か」を言えるか確認してください。言えない選択肢が、あなたの穴です。

直前期: 四択で本番形式の練習をしつつ、一問一答を高速で回して総点検。一問一答は1問数秒で回せるので、直前期の網羅チェックに最適です。

「四択の選択肢を一問一答として解く」のが最効率

実は、一問一答と四択は別の教材である必要はありません。四択1問は、○×4問の集合だからです。

四択を解いたあとに各選択肢を○×で振り返る。これだけで1問から4問分の学習効果が得られます。500問の四択なら、2,000問の一問一答に相当します。

よくある質問

Q. 一問一答だけで合格できますか? 難しいです。本番は四択なので、「4つを比べて最も適切なものを選ぶ」「個数を数える」といった形式への慣れが必要です。知識が完璧でも、形式に慣れていないと時間が足りなくなります。

Q. 何周すればいいですか? 周回数より「間違えた問題をゼロに近づける」ことを目安にしてください。全問を3周するより、間違えた問題だけを5回解くほうが効率的です。

1つの問題集を両方の形式で

筆者が開発しているうちの宅建ノートは、四択500問の全選択肢を一問一答としても解ける作りになっています。四択で演習し、間違えた論点を一問一答で潰す——この記事の使い分けを1本のアプリで完結できます。間違えた問題は間隔反復で自動的に再出題されます。