iOSアプリ「うちの不動産カルテ」を、アーバンデータチャレンジ2026(UDC2026)に作品概要エントリーしました。
この記事では、UDC2026に応募した理由と、このコンテストに向けて何を伝えようとしたのかをまとめます。同じアプリをほかのコンテストにも出しているので、それぞれの記事で「見せ方をどう変えたか」も比べられるようにしています。
アーバンデータチャレンジとは
アーバンデータチャレンジは、一般社団法人 社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)が主催する、地域の公共データを活用して地域課題の解決に取り組むコンテストです。アプリケーション、データ、アイデアなど、いくつかの形で作品を募集しています。
正式な募集要項や日程は、アーバンデータチャレンジ公式サイトでご確認ください。
応募内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | うちの不動産カルテ |
| 応募状況 | 作品概要エントリー済み |
| 作品タイプ | アプリケーション |
| テーマ | 住宅・土地・公園・公共施設 |
どんなアプリか
うちの不動産カルテは、気になる住所を入れるだけで、その場所の情報をまとめて調べられるiPhoneアプリです。物件を探すアプリではなく、候補を見つけたあとに、その場所を深く調べるためのアプリです。

UDC2026で伝えたかったこと:住所を共通キーにする
住まいを調べるのに必要な情報は、ほとんどが国や自治体、オープンデータとして公開されています。ただ、それぞれが別のサイトに、別の形式で置かれています。ハザードはここ、過去の取引事例はここ、周辺施設は地図サービス、というように、候補物件ごとに何枚もタブを開いて住所を打ち直すことになります。
うちの不動産カルテでは、住所 → 緯度経度を共通のキーにして、これらを1枚のカルテにまとめています。

UDC2026のテーマのうち「住宅・土地・公園・公共施設」を選んだのは、このアプリが扱う課題が、住まい選びという個人の生活の場面で、都市データをどう使えるようにするかだからです。データそのものは公開されていても、一般の人が住所ひとつから横断して見られる形にはなっていない。その間をつなぐのが、このアプリの役割だと考えています。
使っているデータ
| データ | 使っている内容 |
|---|---|
| 国土地理院 | 住所検索(住所→緯度経度)、逆ジオコーダ(市区町村の特定)、標高 |
| 不動産情報ライブラリ(国土交通省) | 過去の取引事例(XIT001)、最寄りの小中学校(XKT006)、液状化・洪水・高潮・津波・土砂災害(XKT025〜XKT029) |
| OpenStreetMap(Overpass API) | 最寄り駅、周辺施設 |
| Project PLATEAU(国土交通省) | 周辺建物の高さ・配置(LOD1) |
過去の取引事例は、市区町村単位のデータを参考情報として表示しています。ハザード情報は、区域内か「該当区域外」かを表示するもので、該当区域外であっても災害が起きないことを示すものではありません。

応募に向けて見直したこと
データをまとめるときに気をつけたのは、分からないことを分からないまま表示することです。
公開データは、すべての地点で揃っているわけではありません。取得できなかった項目を0点として扱うと、データ整備が進んでいない地域ほど評価が低く見えてしまいます。そこで生活環境のスコアでは、取得できなかった項目を「評価不能」として外し、残った項目で重みを付け直す仕組みにしています。
また、APIキーが必要な不動産情報ライブラリへの問い合わせは、YutarouLabsのサーバー(Cloudflare Workers)を経由する形にしました。利用者はAPIキーを取得・入力しなくても使えます。
今後
- 最寄り駅の取得元を、国土数値情報(鉄道データ)へ切り替える作業を進めています。現在の公開版はOpenStreetMapを使っています。
- UDC2026の今後の手続きは、募集要項に沿って進めます。
同じアプリの、ほかのコンテスト
うちの不動産カルテは、UDC2026のほかにも次のコンテストに応募・登録しています。それぞれ、見せる観点を変えています。
- BODIK APPSに登録しました:オープンデータの活用事例として登録
- PLATEAU AWARD 2026に応募しました:3D都市モデルの活用を中心に技術面を詳しく
- ヒーローズ・リーグ2026に応募しました:公開データの統合とPLATEAUの活用を一般向けに
アプリの機能は「うちの不動産カルテ」アプリページにまとめています。






